私が感じた大手ハウスメーカーと工務店との違い

2017年12月31日

我が家はダイワハウスで建てることになりましたが、ハウスメーカーを決めるにあたり、

  • 【大手HM】積水ハウス
  • 【大手HM】ダイワハウス
  • 【大手HM】住友林業
  • 【大手HM】ミサワホーム
  • 【大手HM?】一条工務店
  • 【工務店】渋沢テクノ
  • 【工務店】上里建設
  • 【工務店】トヨタウッドユーホーム
  • 【工務店】地元の小規模工務店(従業員数3名)
  • 【その他】知り合いの設計事務所

と直接やり取りをして、ほとんどのハウスメーカー・工務店にプラン作成までお願いしました。

その中で感じたハウスメーカーならではのメリットや、工務店との違いをまとめてみました。

ちなみに、数年前に小さな工務店にお世話になってアパートを新築した経験もあるので、実体験の比較という意味では結構参考にしていただけると思います。

大手ハウスメーカーは良い営業マンに当たる確立が高い

ハウスメーカーの営業さんは質が良くて工務店は悪いという話ではありません。

同じハウスメーカー内でも、営業マンの質にはバラつきがあります。
問題になるのは、

質の良い営業マンに当たる確立が高いか低いか

です。

結論から言うと、大手ハウスメーカーは当たる確立が高いと感じました。
そうなる理由は

  • それなりの学歴のある人が採用されている。
  • 高いお給料が支払われるだけの市場価値がある。
  • 社内の教育システムが確立している。
  • 高収入のお客さんを相手にする経験が豊富。

という大手ならではの環境です。

その結果、大手の営業マンは

  • 身なりや立ち振舞に清潔感がある。
  • 基本姿勢が謙虚。
  • こちらの疑問点を少ない説明で理解してくれる。
  • 説明が論理的で、分かりやすい。
  • メールの内容に無駄なやり取りを減らす工夫がある。

という印象がほとんどの方にありました。

もちろん、大手HMにも残念な営業マンはいましたし、工務店にも熱心で信頼できる方がいました。
ただ、全体を見ると上記のような傾向が強かったな~と思います。

工業化されたハウスメーカー建材のメリット

小さな工務店でアパートを建築したときは、想像していなかった残念な仕上げがいくつかありました。

サッシが外壁よりも飛び出してしまっている点や、屋根の破風板の納まり、フロアタイルの波打ちなど。
打ち合わせ段階でどんなものが出来るのか分からないものだらけなので、細かい部分までこだわりたい人は気をつけないと行けません。

その点、大手HMは外壁と窓の納まりの部分は工場で作ってくるので、現場の職人さんの技量に左右されることも無いし、標準仕様のものはカタログで見ることが出来るので、予め出来るものが確認できて安心です。

ダイワハウスのスマートビューカウンターは、LIXILやPanasonicのキッチンにカウンターを引き出しをプラスするためのオリジナル建具なんですが、製品として完成されたものなので、これも現場の職人さんのセンスを気にする必要がありません。

ダイワハウスのスマートビューカウンター
ダイワハウスのスマートビューカウンター

工務店ならではの自由度が、ありがたい時もあったのですが、結局無理な注文はできないので、製品化されたものを提示されたほうが楽ちんだと思いました。

着工のタイミングが違う

大手HMと工務店の着工タイミングの違い

工務店にお世話になったときは、とにかく間取りが決まったらすぐに着工という形でした。

そこからは、
来週電気屋さんが入るので、照明の位置は3日以内に
とか、
クロスは2日早まったので、アクセントクロスを貼るなら今日中に決めてほしい
とか、
ドンドン決めなくちゃいけないものの締切が迫ってきました。

まぁ、そうでもしないと決めない人もいると思うので、やり方としてはありだと思います。

ところが、
「クッションフロアじゃなくてタイルを貼りたいんですけど」
という要望を出したとき、
「床材の厚さを全部クッションフロアで見てるから、タイル貼ったら厚さ分の段差が出来ちゃうよ」
と言われ、渋々諦めたことがありました。
着工前に分かっていれば、間取りや基礎の仕様を少し変えることで出来たのに。

その点、我が家を建てたダイワハウスの場合は、照明や壁紙の色まで全てが決定するまで着工しなかったので安心でした。

その分、着工後は原則何も変更が出来ないというルールになっています。(まだ発注処理がされていないものなら変更出来ます)

大手ハウスメーカーは価格が高い

建物だけを考えたら、なんで?って言うくらい大手HMは高いです。

それでも私が納得した理由は以下の6つ。

  1. 工業化され、安定している品質
  2. 防音、断熱、耐震に優れたリッチな仕様
  3. 完成イメージのしやすさ(安心感)
  4. 営業マンの質
  5. 工務店より多少手厚いサポート体制
  6. 「ダイワハウスで建てた」って言える

この6つに1000万くらい払ったと思っています。
正直、ちょっと贅沢しちゃったって感じです。

品質や性能部分は、安い家だから大幅に劣るとは考えにくいし、数値で出した性能を体感出来るかというとそれも難しいと思います。

そこそこの実績のある工務店で、素敵な営業さんに出会えれば、その工務店でも全然OKです。
でも、唯一手に入らないのが6番目の「ダイワハウスで建てた」って言えるかどうかです。

大手ハウスメーカーはブランド力がある

以下の記事に書いた通り、私が家を建てるにあたり、このブランド力は結構お金が払えちゃう大事なものでした。

やっぱり、
「パパ○ハウスで建てました」
より
「ダイワハウスで建てました」
って言いたい。

しかも、家に遊びに来ない人に与えるイメージの差が大きい。

私はむしろ、
「こだわりがあったから工務店じゃなきゃだめだった」
って言うことにかっこよさを感じるのですが、、、
(現実問題、そんなクオリティーを保証できる工務店って少ないんですけどね)

でも奥さんを取り巻く社会において、「大手ハウスメーカーで注文住宅を建てた」って言うステータスはスゴイ威力があるみたいです。

それで、奥さんの人生の幸福度がちょっとでも上がるなら、アリだなと思いました。

まとめ:大手HMの高い理由はちゃんとある

大手ハウスメーカーはCMバンバンやってるから高いんだ

って言う人いますよね。

それも当然ありますが、実際ずーっと売れてるからCMがバンバン出せるんです。

その、売れる理由に何があるのか。
今回の2回の家づくりを比べて見えてきた気がします。

項目としては書きませんでしたが、積水ハウスの夢工場を見たとき。
一般住宅業界を牽引していくだけの科学があるなと感じました。
それは構造のみならず、間取りや造作による演出に至るまで。

ただ、流行っているからと言ってマネる間取りと、
科学的根拠を理解して作る間取りでは、見た目が同じでも何かが違う。
何が違うか分からないけど、なんか全然違う。

「神は細部に宿る」

ってやつ。
積水ハウスの家は、それをひしひしと感じてしまいました。
(建てたのはダイワハウスでしたが・・・)