ライフプランシミュレーションサービス3つの結果比較と感想

2017年12月12日

住宅ローンを組むに当たり、将来のマネープランを一度整理してみようと思い、ネットで簡単に作れるライフプランシミュレーションサービスを試してみました。

使ってみるとサービスごとに結果が大きく違います。
まずは私の条件でシミュレーションした結果をご覧ください。

入力した条件
夫:年齢40歳・年収1100万円(会社員)
妻:年齢34歳・年収200万円(会社員・短縮勤務)
子:年齢2歳・オール公立・自宅通学
子:年齢-2歳・オール公立・自宅通学
住宅購入:5000万(35年ローン)返済月額14万円
自動車:5年おきに200万円の車を購入
※サービスごとに項目が異なりますが概ね上記の通りになるように入力してみました。

1、ゆうちょマネーガイド

http://www.yucho-moneyguide.jp/lifeplan/

シミュレーターからのコメント
退職時までは心配ないのですが、このままでは老後に家計が行き詰まってしまいます。老後の生活を抑えるか、今のうちから老後に備えた準備をしておくことが大切です。老後を迎えるまでにはまだ時間がありますので、今からでも少しずつ準備をしておきましょう。

感想

保険、証券、貯蓄への誘導が目的のサイトなので、不安を煽る結果になるのは当然なのでしょう。

生活費や娯楽費のシミュレーションが詳しく分からないので何とも言えませんが、このサイトの思惑通り「やっべー」って気持ちになります。

2、全国銀行協会

https://www.zenginkyo.or.jp/special/lps/index.html

 

感想

びっくりするほど「ゆうちょ」と真逆の結果になります。

個人信用情報を扱う全銀協のサービスなので、どちらかと言うと安心感を与えて、積極的に住宅ローンを組ませようとする目的があるのかもしれません。

思惑通り、「余裕じゃん!」って感じになります。

日本FP協会

https://www.jafp.or.jp/know/lifeplan/simulation/

感想

「ゆうちょ」と「全銀協」に比べると中立的な立場なのかなと思って日本FP協会を選んでやってみましたがこの通り、ほぼ全銀協と同じ結果となりました。

実際ファイナンシャルプランナーの方ってライフプランを元に生命保険に誘導したり、ハウスメーカーの購入時のアドバイス役として登場したりするので、そういう意味では中立ではないんでしょうね。

 

決して無駄ではないけど判断材料にしてはいけない

上記以外にも5つくらいのサービスを試してみましたが、人によって大きく異る生活費と娯楽費の部分が明確じゃないので、最終的な判断材料として使うのは危険です。

隠れた違いを表現できない

  • 子供は全員私立大学に通わせるけど、生活は質素
  • 子供は全員公立・国立だけど、毎年2回は海外旅行に行く、習い事をたくさんさせる

前者はこのようなシミュレーターで算出し易いですが、後者のような偏りのあるパターンは
旅行先(軽井沢なのか、フランスなのか)や
習い事の種類(そろばん教室か乗馬教室なのか)
によっても数百万円単位で結果が変わってきます。

シミュレーションのキーになる妻の働き方の設定ができない

また、妻の働き方の設定が細かく出来ないのも問題です。

今はフルタイム、
子供が小さいうちは短縮勤務、
子供が小学生の間は専業主婦、
中学に上がったらフルタイム。

みたいな想定でシミュレーションして、ちょっと厳しい結果になった場合、
専業主婦期間をパートや短縮勤務に切り替えることで劇的に改善するケースがあります。
このようなパターンを瞬時にシミュレーションできるのが理想的です。

それでもライフプランシミュレーションサービスを使ってみて良かった

私の場合、最終的にはエクセルでライフプランシミュレーションをして判断しました。

でも、上記のWebサービスを使ったお陰で、どんな項目を作成して行けばいいかが分かるようになったので、そういう意味では非常に役に立ったと思います。

しかし、改めてエクセルで作った結果を見ると、どのサービスでもシミュレーション出来ていないことが良くわかります。

みなさんもネット上の情報やサービスだけではなく、自分自身で作ってみて下さい。