ダイワハウスから提案されたプランでは、トイレに小さな引き違い窓が付いていました。
一般的にトイレに窓を付ける理由として
- 換気
- 昼間の明るさ
- 開放感
があります。
私もそう思っていたので初期プランのままで良いかなと考えていたのですが、時間をかけて考えてみた結果
トイレに窓は無い方がいい!
という結論に達しました。
私がそんな考えに至った理由をまとめました。
かっこいいデザインにならない
一番大きい理由はデザインです。
我が家は玄関とトイレはデザインにチカラを入れるべき場所と決めました。
特にトイレはお客さんのイメージに与える影響が大きい部分
なので、生活感を出さずホテルのようなトイレにしたいと考えていました。
そしてデザインを考えていくうちに、どうしても小さな窓があると生活感がにじみ出てしまうことに気づきました。
比較してみると窓がない方がスッキリしていて、よりホテルっぽいです。
写真の窓は横滑り窓なので引違い窓よりはスタイリッシュに見えますが、ハンドルバーが見えると生活感がにじみ出てきます。
更に、トイレの窓は空き巣の際に侵入経路として狙われやすいため格子付きにすることが多いのですが、この格子が外観デザインも損なうため、たとえ北側であっても避けたいと思っていました。
換気能力は窓を開けないほうが方が高い
トイレに窓を付ける大きな理由として「換気」があります。
換気扇はあるけど、さらに急速換気したい場合に使いたいと思ってました。
でも、実際は換気扇でも充分な速度の換気が出来るんです。
それどころか、窓から換気扇への空気の動きが強くなることで便器付近の空気が動きにくくなってしまうんです。
一般的には、アンダーカットと言ってドアと床の間に1.5cmくらいの隙間があり、そこから吸気をする設計になっているはずです。
図を見ると、トイレ内の臭いを効率よく換気するにはどちらのルートが良いかが分かりやすいと思います。
換気効率UPのために付けた窓が裏目に出る可能性があるのにびっくりです。
窓を開ける習慣が無い
そもそも、我が家にはトイレの窓を開ける習慣がありません。
窓を開けたとして、
「閉めるのはいつ?誰が?」
ってことが気になってしまうので、
「じゃ開けなくていっか。」
ってなっちゃうんです。
ここ数年で住んだ2つの賃貸はどちらも24時間換気だったので入る時にニオイが気になるようなことはありませんでした。(立て続けに入れば気になりますが・・・)
最近の住宅なら湿気を心配する必要はないので、もはや窓を開ける必要性はありません。
窓をつけるとお金がかかるだけ
窓を付けたから換気扇がいらなくなるということはありません。
更に、窓を開けても空気が動かなければ換気は出来ないので換気扇を回しながら窓を開けることになります。
つまり、換気扇の電気代の節約にはなりません。
(そもそも24時間換気なので換気扇は動きっぱなしですが)
窓をつければ昼間に電気を付ける必要がなくなるので、日中の電気代は節約できそうです。
でも新築時に窓を取り付ける費用はかかります。
ちょっと計算して比較みました。
トイレ窓をつける | トイレ窓をつけない | |
---|---|---|
窓の取付費用 | 約42,000円 窓(防犯)+格子+工事費用 |
0円 |
50年間の電気代 | 約1,800円 | 約3,600円 |
電球の交換 | 3,000円 | 6,000円 |
合計 | 46,800円 | 9,600円 |
※1日のトイレ使用時間を1時間、うち日中の使用時間を30分としています。
※1時間のLED電球の電気代を0.196円で計算しています。
窓をつけるより電気をつけたほうがはるかに安い!!
これを見ると、トイレに窓をつけると昼間の電気代の節約になるって話はもう出来ないですね。。。
常識を疑え!
ちょっと大げさな話ばかりでしたが、今の私はトイレに窓をつけるメリットが見当たりません。
唯一、「開放感を求めるために」だったら・・・。
でも、トイレってあの閉塞感が落ち着く気がするんですよね。
あと、窓があることで断熱性はぐっと下がるので冬の寒さに違いが出るでしょうね。
なんとなく、トイレに窓はあるものだ!という前提で突っ走ってしまいがちですが、立ち止まって考えることが出来て本当に良かったです。
我が家のトイレはこうなってます。
参考→【WEB内覧会】トイレ(1階)|冷たい印象にならない高級ホテルのイメージ