「自然に囲まれた場所で、オシャレで明るい家に住みたい。」
子育てを真剣に考える前まで、そんな発想でした。
だから、予算の大半は建物に使って土地代は最小限にしようと考えてたんです。
土地と建物の予算比率に対する考え方がこの1年で大きく変わった
そもそも、注文住宅を建てようとする時って、予算のどれくらいを土地にかけてどれくらいを建物にかければいいのかって分からないですよね。
例えば予算を3000万として、1年前の私は
土地:800万
建物:2200万
と考えていました。
私の住んでいるような地方都市では、ちょっと駅から離れれば800万でも十分住める土地が買えます。
でも今は
土地:1600万
建物:1400万
って考えてます。
土地の値段の意味を知った
高い土地を買う意味って、
- 売る時に高く売れる
- 駅が近くて交通の便がいい
- スーパーとかいろいろ近い
くらいしか考えて無くて、死ぬまで売らないなら高い土地も安い土地も一緒じゃんって思ってました。
でも、子育てを真剣に考えた時、
子供が育つ環境としての価値が土地の値段にかなり含まれてるなって思ったんです。
以下、ちょっと長くなりますが、こんな考えに至った理由が知りたい人はお読み下さい。
高い土地は環境が与えてくれる刺激の数が違う
私が考える子育ては、子ども自身が自分の道を見つけるための刺激を与え続けることです。
その刺激って何から受けるかと言えば「人」です。
思い返せば私も人生のターニングポイントにはキーになる「人」との出会いがありました。
価格の高い土地には、たくさんの人が集まっています。
人のバリエーションも豊かだし、それぞれが刺激を与えあっているので、一人を見ているだけでもその人自身が刺激を受けて変化していく姿を見ることが出来ます。
そして、その地域の小学校や中学校には、そんな親のDNAを持った子どもたちがたくさんいます。
今はネットやTVでたくさんの情報を得ることは出来ますが、リアルに接する人からの影響の方が遥かに大きいのは確かです。
ユーチューバーを見てユーチューバーになりたいと思っても、リアルに接する周りはみんなユーチューバーになりたいと思ってるユーチューバーじゃない人達だらけなので、「なる」ということへのリアリティが持てません。
でも、周りの友達にユーチューバーが3人いたら、なりたいと思ってる自分の「なる」がとても具体的に見えてきます。
そんなリアルに繋がれる刺激的な人、という最高の教育環境が土地の価格に含まれているんだと思います。
物理的な近さが刺激の大きさ
郊外に住んでいても刺激を求めて子供をいろんな場所に連れていけばいいのでは?って考えたりもしました。
でも、最終的には物理的な距離にかなわないと思いました。
沖縄にいる従兄弟がユーチューバーになるのと、いつも一緒に遊んでる友達がユーチューバーになるのでは、刺激の細かさが違います。
ユーチューバーになった友達が、毎日ネタ探しをする姿を見たり、撮影のためにいつもの遊びを早めに切り上げていく姿を見たり、効果的なテロップの入れ方についての本を学校で読んでるところを見ることになれば、憧れ、焦り、悔しさといった様々な感情が沸き起こるはずです。
そういう感情は、近くにいないと持てないんです。
ちなみにこの話、
「高い土地だからみんなそうなるとは限らない」
と言われればその通りです。
確率の話ですね。
でもこの確率、かなり高い気がしてます。
自分から塾に通いたいと言い出す環境
これまた、環境の話になりますが、子育てを考える親にとっては素敵な話です。
私は田舎育ちなので、子供の頃に学習塾に通う友達を見たことがありませんでした。
ところが、都市部に出て塾に通ってた友達や、子供が塾に通っている親に話を聞いてみると、殆どの人が、
「子供が自分から通うっていい出したから行かせてる」
って言うんです。
「ウソだ~」
と思いましたけど、もし自分が同じ立場に置かれて、友達が塾に通い始め、学校内の成績が上がり始め、塾での交友関係も広がり・・・なんて状況を見ていたら。
「通わないほうが損じゃん」
ってなります。
まとめ
びっくりするくらい話がそれた気がしますが、土地の値段には教育環境としての価値もかなりの割合で入っているってことです。
更に、子育てだけじゃなく、私達自身も新しい土地での新しい出会いで人生が大きく変わる可能性もあります。
土地の価格に対して、自分の予算や建物比率との兼ね合いだけじゃなく、その土地で暮らした未来に向けての価値にも目を向けられて良かったなと思いました。
ちなみに、田舎には教育環境が無いって話ではありません。
私が目指す子育てを実現するための環境が田舎に無いっていう話なんです。