わたしはマイホームデザイナー12を使って間取りを考えました。
もちろん、ハウスメーカーや工務店でも図面は作ってくれるし、図面をもとにパース(立体のシミュレーション画像)も作ってくれます。
それでも自分で間取りを考えたいと思ってる人は自分でシミュレーションできるソフトを使ったほうが絶対良いです。
無料のソフトじゃだめなの?
スマホやiPadだけで簡単に間取りが作れるアプリや、PCでも無料の間取り作成ソフトは存在します。
でも
無料のソフトは出来ないことが多すぎます。
腰壁を作るとか、ニッチを作るとか、なにか一つでも出来ないことがあると3D画像を見てもイメージが出来ないので作る意味が無いんです。
その点、マイホームデザイナーなら一般的な住宅でやるようなことは全部できます。
「仕様上は全部できる」という信頼はすごく大事で、あとは自分が頑張りさえすれば思い通りのパースが作れるので、ゴールのないマラソンを走らされるような気分にならずに済みます。
その信頼を手に入れるには無料ソフトではなく1万円程度のソフトを購入する必要があります。
なぜマイホームデザイナーなのか
数ある間取り作成ソフトの中からマイホームデザイナーを選んだ理由は
- 一番大手の会社でシェアもトップ
- 値段が安い
- 3D画像が実際のイメージに近い
です。
シェアが高いことでリクシルやPanasonicなど大手建材メーカーの設備の更新頻度も高く、
自分が使おうと思っている設備の素材がすぐに手に入ります。
そして
価格は1万円以内なので安いです。
数千万円の買い物のための1万円ですし、これを買うのと買わないのでは家造りの楽しさが100倍違うと断言できます。
完成後に分かったことですが、
3Dの再現性はこの価格帯のソフトの中では断トツです。
これがマイホームデザイナーのパース
そしてこれが実際のLDKの写真
ここまで再現性があれば、3Dのパースをかなり当てに出来ます。
マイホームデザイナーは10万円を超えるプロ仕様のものもあり、そういうプロも満足させる機能を作れる会社が一般向けに作るものは、一般向けだけを作ってる会社とは比べ物にならないクオリティで作られています。
安いステーキ屋さんの一番高い3000円メニューと、高級ステーキ店の3000円メニューの違いみたいなものです。(イマイチな例えかな?)
マイホームデザイナーは梁や壁を組み合わせることで間接照明やニッチを作ったりすることが出来ます。
プロ仕様の高価なものになると別のソフトも候補に上がってきますが、1万円くらいでと考えるならマイホームデザイナーが圧倒的に使いやすいです。
ソフトを使うと広さの感覚を持ちやすくなる
図面を見ながら間取りの打ち合わせをしているとぶつかる問題が
1マスってどのくらいの広さ?
ってことです。
ゾーニングや、導線を考える場合は平面図で十分ですが、部屋や通路の広さの感覚を実感するのは難しいです。
1マス分の広さの感覚を持ってる人ってあまりいないと思います。2マスのところを1.5マスにしたらどれくらい違うのか?
そんな違いも自分でソフトを持っていることでPCの前ですぐに試すことができるんです。
※1マス、2マスのマスは図面の罫線で数える単位で、尺モジュールかメーターモジュールかで1マスの大きさは異なります。
遠慮せずに無限にシミュレーションできる
間取りについて打ち合わせをして
「じゃ、次回までに新しい図面とパースを用意しておきますね」
そして1週間後
「これが図面とパースです」
と見せられたパースをもっと別の角度から見たい。1マス分広くした場合のパースをいますぐ見たい。それによっては別の方法を試したい。
無限に試したいことが出てくるのに、
「では、次回は~」
と、自分でソフトを持っていればほんの数分でできることを1週間待たなければいけなくなります。
そんなことを繰り返しているうちに
「なんか申し訳ないし、これでいいか!」
となってしまうかも知れません。
私は営業さんやコーディネーターの方に面倒がられるのも嫌だし、妥協するのも絶対イヤだったので、とにかく夜な夜なマイホームデザイナーとにらめっこしていました。
ハウスメーカー側も気づけないところに気づける
我が家は大和ハウスでしたが、以前会社のオフィスを建てた工務店でも同じで、打ち合わせ段階で全てを見越せるとは限りません。
でも、自分で作りながら逐一3Dでパースを確認していくといろいろな問題に気付けるし、新しいアイデアも浮かんできます。
例えば我が家の場合、リビングにプレイヤー類を置くニッチを作ったのですが
ここにこのニッチが作れると気づけたのは私がマイホームデザイナーを使っていたからです。
マイホームデザイナーの3D画面はマウスで角度を変えながら見ることができます。
階段下スペースの有効活用は一般的になっているので、猫のトイレにしようとは前々から思っていたのですが、その猫のトイレの上と階段との間にまだスペースがあることに気づけたのは、私がマイホームデザイナーを使って3D画面をくるくる回して見ていたからです。
その他にも
- カーテンレールとエアコンの干渉
- クローゼットの折れ戸とエアコンの干渉
- エアコンの設置位置と室外機までのベストな配管
など、そのままにしておいたら施工中に現場合わせで調整されちゃいそうなことに事前に気づけたのは大きかったと思います。
一番真剣に考えているのは自分
どんなに親身になってくれる営業さんがいたとしても、自分の家のことを一番真剣に考えられるのは施主である自分です。
我が家のリビングのニッチの件も、「なんとかテレビの周辺機器を見えない位置に置きたい」という強い思いがあったのは施主の私だけですし、必要になるサイズも私にしか判断できません。
夜な夜な3D画像を見ながら、もっとこうできるんじゃないか?という発見があるたびに楽しくて仕方なかったです。
ちょっと面倒な部分もあるかも知れませんが、できる限り人任せにしないでやりきれば、
満足できない部分があっても納得できる結果になるはずです。